災害が起きたとき、避難所に行けば安心と思われがちですが、実際にはさまざまな理由で避難所に行けない方や、あえて自宅にとどまる選択をする方もいます。
私自身も、病気の夫やペットと一緒に暮らしているため、在宅避難を前提に備えを進めてきました。
在宅避難では、電気や水、食料などを自分で準備する必要がありますが、事前にきちんと備えておくことで、大切な家族やペットと安心して過ごすことができます。

在宅避難に備えると慣れた環境で安心して過ごせるにゃ。
「もしものときも、なるべく普段と同じ環境で家族を守りたい」と考える方に、役立つ情報をまとめました。
あなたの備えの参考にしていただけたら嬉しいです
「在宅避難の必要なものリストと私のおすすめ」の記事から読みたい方は、目次3から読んでくださいね。
在宅避難と避難所との違い/メリット・デメリット

在宅避難と避難所のメリットとデメリットを理解して自分に合った方法で選ぶんだにゃ。
災害が起きると、「避難所に行くのが当たり前」と思われることが多いですが、実際にはさまざまな事情で避難所に行けない方や、行かない選択をする方もいます。
ここでは、在宅避難と避難所のちがい、メリットやデメリットを詳しく述べていきます。
在宅避難と避難所との違い

在宅避難は自宅で避難生活を送ること、避難所は指定避難所と福祉避難所があるんだにゃ。
簡単にいうと、在宅避難は災害時に自宅で避難生活を送ることをいいます。
一方、避難所は一時的に体育館やコミュニティセンターなどに移動して過ごす場所です。
避難所には、指定避難所と福祉避難所の2種類があります。
指定避難所は多くの方が利用する一般的な避難所で、地域の学校や公民館などに開設されます。
福祉避難所は、高齢者や障害のある方など、避難生活を送るのが難しい方が、安心して過ごせるように配慮された施設です。
ただし、福祉避難所は希望すれば誰でも利用できるわけではなく、必要性が認められた方が優先されます。
避難所のメリット

避難所は、情報交換ができる、
支援を受けやすいというメリットがあるんだにゃ〜。
僕も自宅が危険な時は、迷わず避難所に行くことに決めてるんだにゃ。
- 安全な場所に一時的に避難できる。
- 自治体やボランティアからの支援を受けやすい。
- 他の被災者と情報交換ができる。
もし自宅が危険な場合は、在宅避難を諦め、避難所に行く選択をします。
避難所のデメリット

避難所は、病人や障害者・ペットのいる家庭は、負担が大きいかもしれないにゃ。
- プライバシーが確保しにくい。
- 共同生活によるストレスを感じやすい。
- 感染症のリスクが高まる。
- 避難生活が長期化する可能性がある。
- 避難所によってはペットの受け入れが制限される場合がある。
過去に災害の報道を見て、避難所生活は心身ともに負担が大きいのだと感じました。
在宅避難のメリット

住み慣れた環境で過ごせることのメリットは大きいにゃ〜。
- プライバシーが守られる。
- 住み慣れた環境で過ごせるため、精神的な負担が少ない。
- 感染症のリスクを低減できる。
- 避難用具の持ち運びが不要。
- ペットと一緒に避難できる場合が多い。
私は家族やペットと一緒にいられる安心感が、在宅避難の大きな強みだと考えています。
在宅避難のデメリット

必要なものを事前に準備する必要があるんだにゃ。
- 自宅の安全性が確保されている必要がある。
- 支援物資や情報が入手しにくい場合がある。
- ライフライン(電気、ガス、水道)が寸断される可能性がある。
- 自力で生活を維持する必要がある。
私の場合は、病人がいること、ペットがいることで在宅避難の備えをすることに決めました。
でも、自宅に危険が迫っている時は、迷わず避難所に行くことに決めてます。
在宅避難の準備を始める前に

在宅避難の準備をする前に3つのポイントを知るんだにゃ。
在宅避難の準備を始める前に、
まず確認しておきたいことがあります。
それは、「自宅が安全な場所かどうか」という前提です。
在宅避難は、自宅にとどまる選択ですが、
その家自体が安全でなければ意味がありません。
この章では、準備を始める前に知っておきたい
大切なポイントや考え方をまとめました。
すべてを一度に整えるのは大変でも、
できることから一歩ずつ備えていくことが、
「いざという時に落ち着いて行動できる力」になります。
自宅の安全性を確認

自宅の安全が確保できない場合は、在宅避難はできないにゃ。
在宅避難を考えるとき、大前提になるのは
「自宅が安全かどうか」という視点です。
私自身も、まず家の中を見直しました。
- 大きな家具は一箇所にまとめて配置
- 突っ張り棒でしっかり固定して、出入り口をふさがない工夫
- 寝室の窓ガラスには、ガラス飛散防止フィルムを貼って対策
これだけでも、地震のときの安心感はぐっと変わります。
家具の配置を見直すことで、
「倒れてくる心配がなくなる=生活空間が守られる」
という大きなメリットがありました。
災害時は、ほんの小さなケガでも命取りになることがあります。
たとえば足をケガすると、避難すらできなくなることも……。
だからこそ、家具やガラスまわりの安全対策は、
「在宅避難を成功させるための第一歩」といえます。
あなたのご自宅の安全をチェックしてみて下さい。
- 家の倒壊リスクはないか
- 地震の揺れで倒れそうな家具がないか
- 窓ガラスが割れない対策はしてあるか
- 出入り口にドアを塞ぎそうなものは置いていないか
- 防災マップで浸水や土砂災害のリスクがないか
災害時の行動を家族と共有しておく

大事なことは事前に家族と話し合って決めておくんだにゃ。
在宅避難を考えるときは、自分だけで準備するのではなく、家族と「その時、どうするか」を話し合っておくことがとても大切です。
災害が起きると、想像以上に気持ちが動揺してしまうものです。
あらかじめ基本を決めておくことで、落ち着いて行動できます。
どんなことを家族と共有しておくと困らないのかわかりやすくまとめました。
- 自宅で避難をするか、状況によって避難所に行くのかの判断基準
- 非常用持ち出し袋や備蓄品の置き場所
- 親戚や知人など、もしものときに連絡を取り合う相手
普段から情報を集める習慣をつける

ハザードマップを確認したり、
ラジオや防災アプリで情報を得られるようにしておくと安心だにゃ。
在宅避難では、支援や正しい情報が自動的に届くとは限りません。
だからこそ、日頃から情報を集める習慣をつけておくことが大切です。
災害が起きたとき、どこに相談すればいいのか、どんな支援が受けられるのかを知っているだけで、大きく変わります。
情報を集める手段の主なものをまとめてみました。
- 自治体が配布しているハザードマップを確認し、危険な場所や避難所を把握する
- 緊急時に情報を得られるよう、防災ラジオや防災アプリを用意する
- 家族と情報共有の方法を相談しておく
私自身も、ハザードマップを見ながら
「どこが危ないのか」「どこまで水が来るのか」などを、家族と一緒に話し合いました。
防災アプリも活用しています。
私は現在、自治体の公式アプリ・ウェザーニュース・NERV防災アプリの3つを使い分けています。
- 自治体のアプリは、避難情報や緊急のお知らせ用に
- ウェザーニュースは、台風や雨雲などの気象情報チェックに
- NERV防災アプリは、地震速報のチェックに
こうした備えをしておくことで、「すぐに行動できる」と思えるようになり、気持ちが少し楽になりました。
在宅避難の「必要なものリスト」と「私のおすすめ」

在宅避難に必要な物を紹介します。できることから始めるにゃ!
在宅避難を考えるとき、「何をどのくらい用意すればいいのか分からない」と感じる方も多いと思います。
この章では、私自身が準備しているものを中心に、在宅避難に必要なものを分野ごとにご紹介します。
最初から完璧を目指さず、できることから一つずつ揃えていきましょう。
食料と飲料水の備蓄

水は、1人3Lを7日間を目安に備えてね。
長期保存食品を利用するのもいいんだにゃ。
- 飲料水(1人1日3Lを目安に7日分)
- 常温でも食べられる保存食(ご飯、缶詰、レトルト食品、長期保存の食品など)
- 長期保存の備蓄食料品
- お菓子や栄養補助食品
- 野菜ジュース
- 短期間で消費するものは、ローリングストックで備えています。
- 水・豆乳・トマトジュースなど、普段からよく飲むものは、少し多めに買い足すようにしています。野菜ジュースなどを備蓄しておくとビタミンやミネラルの補給に役立ちます。
- あまり使わないものや賞味期限が長いものは、コスト面から見て長期保存食品で備える方がお得です。
- 災害時はストレスが溜まりやすくなるのでようかんなど甘いものを備えておくと心が落ち着きます。
小さなお子さんがいるご家庭では、好きなお菓子を備えておくと安心です。
ローリングストックと長期保存食品を使い分けることで、ムダな出費を抑えつつ、無理なく続けていける備えができていると感じています。

1階はテレビ台の下に備蓄しています。
箱のボロボロは、飼っている猫「マモリにゃん」の仕業です。

備蓄王は、最長5年間保存できる国産の無洗米です。
お米は家庭で長期間保存しようとすると、風味や品質が劣化しやすいため管理が難しいものですが、備蓄王は酸化や劣化を抑える特殊包装でしっかり密封されているので安心です。
また、炊飯用の耐熱袋がセットになっているため、災害時でもすぐに炊飯できて困りません。
無洗米なので、洗う手間がなく、貴重な水をムダにしない点も防災に適しています。
「どんなときでも国産にこだわりたい方」に、ぜひおすすめしたい非常用の備蓄米です。備蓄王の詳細は、備蓄王の販売サイト山田屋でご覧ください。
私が備蓄している「プラスアルファで備えておくと安心」な携帯型の浄水器を紹介します。
SAKUTTO携帯浄水器

SAKUTTOの浄水器は、テレビでも紹介された人気の携帯型浄水器です。
災害時はもちろん、キャンプなどのアウトドアでも活躍します。
SAKUTTO公式サイトによると、大腸菌やコレラ菌などの細菌もしっかり除去できるとされています。
万が一、川の水を飲まなければならないような状況でも安心できる“プラスアルファの備え”として、私は家族の人数分を用意しています。
詳細は、SAKUTTO公式サイトでご覧ください。
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防災備蓄「水」はどれくらい必要?|生活用水・夏冬の違い・高齢者や乳幼児の対策も紹介
簡易トイレ・衛生用品

簡易トイレや衛生用品の備蓄はとても大事。早めに用意してほしいにゃ。
- 簡易トイレ(家族人数×7日分を目安)
※1日7回として1週間で約50回分を想定 - トイレットペーパー、
ウェットティッシュ - 生理用品、オムツ
- 体拭きシート、マスク
我が家では、自宅のトイレにかぶせる袋と凝固剤を備蓄しています。
衛生用品は、ローリングストックで余裕を持って多めに備蓄しておくと安心です。
折りたたみ式の簡易トイレがあると、持ち運びができて場所を問わず使えます。
災害時だけでなくアウトドアでも利用できるので便利です。
私が、備蓄しているおすすめのトイレ用品をご紹介します。
Qbitいつでも簡単トイレ50回分

Qbitいつでも簡単トイレは、テレビで紹介された人気の商品です。
セットになっているので、これを備蓄するだけで、トイレの急な時は安心です。A4サイズより少し小さめなので場所もとりません。
詳細は、Qbit公式サイトをご覧ください。
smalyの折りたたみ式簡易トイレ

収納にも困りません。

セットアップもほんの数秒!
Smalyの簡易トイレは、丸洗いOKでいつでも清潔に使えます。
折りたたみ式で、使うときはじゃばらを伸ばすだけ。セットアップもほんの数秒!
耐荷重は約200kgなのに、重さはわずか1.2kg。
しかも、折りたたむと厚みはたったの約7cmなので、収納にも困りません。
トイレとしてはもちろん、ゴミ箱としても使える2WAY仕様なのが便利なポイント。
わたしは、手軽にセットできるこのラクさがとくに気に入っています!
詳細は、Smaly公式サイトでご覧ください。
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電源対策

停電時に自動で点灯するライトはおすすめです。
ポータブル電源があれば、家電が使えて便利なんだにゃ〜。
- モバイルバッテリー
- LEDランタン、懐中電灯
- 乾電池
- ポータブル電源(あれば心強い)
停電中でも家の中を安全に移動できるよう、懐中電灯は家族の人数分を用意しています。
さらに、停電時に自動で点灯するライトを寝室やリビングに設置しているので、夜間でも安心です。
また、ポータブル電源はスマホの充電や小型家電の使用にも役立つため、備えておくととても心強い存在です。
私は、ソーラーパネルで発電し、その電気をポータブル電源にためています。
日常の節電にもなり、とても助かっています。


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停電対策に安心!トップランドのLEDライト

私は、各部屋と廊下のコンセントにセットして停電に備えています。

トップランドのLEDライトは、停電が起きると自動で点灯してくれる便利なライトです。
真っ暗になるのを防げるので、安心して行動できます。
私は、寝室・リビング・洗面所・廊下にセットして、停電に備えています。
さらにこのライトは…
- コンセントから外すと、携帯ライトとしても使える!
災害時の持ち歩きにも便利です。 - 充電式なので、ふだんからコンセントに挿しておけばOK!
充電切れの心配がなく、いつでも使えます。
停電中の真っ暗な状態は、思わぬ事故のもとになります。
明かりの備えは、安全を守るためにもとても大切ですね。
ペット用品の備蓄

ペットフードは、手に入らなくなるので少し多めに備蓄しておいてにゃ〜。
- ペットフード・飲み水(7日分)
- トイレシート、消臭グッズ
- ケージやキャリーバッグ
- お気に入りのおもちゃや毛布
災害時は、ペットが安心できるように普段使っている自分の匂いがついているもので包んであげるつもりです。
また、ペットフードが手に入りにくくなるので、少し多めに備蓄するようにしています。
賞味期限を確認しながら、ローリングストックで備えています。
飲み水は、ペットの体に負担が少ない軟水を選ぶと安心です。
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体調と心を整えるための災害時の準備

病院でもらっている薬は、余裕を持って備えてね。
お薬手帳は、スマホで保存しておくと安心だにゃ。
- 常備薬とお薬手帳
- カイロや冷却シート(暑さ寒さ対策)
- 絆創膏、消毒液
- 気持ちを落ち着けるための本や小さなお楽しみ
災害時は薬が手に入りにくくなるため、持病の薬は多めに用意し、薬の名前をスマホで撮影して画像を残しています。
また、病人にとって暑さや寒さの対策は健康維持に欠かせません。
私は使い捨てカイロや冷却シートを常に準備しています。
甘いおやつや好きな飲みものがあると気持ちが落ち着くので、ようかんやクッキーなども備蓄しています。
さらに、病人がいる場合は感染症対策がとても重要です。
消毒液やマスクも欠かさず常備しています。
私の場合は、家族に病人がいること、ペットがいることで在宅避難の備えをすることに決めました。
今からできる在宅避難の準備

今から始められる3つの準備を紹介するにゃ。
在宅避難の備えは、一度に全部そろえようとすると負担が大きくなります。
できることを少しずつ積み重ねるだけでも、災害への不安は小さくなります。
ここでは、今日から始められる3つの準備をご紹介します。
家の中を見回して危険を確認する

出入り口の近くには、倒れそうなものは置かないでほしいにゃん。
まずは、自宅の中で「ここが危ないかも」と思う場所を確認してみましょう。
倒れやすい家具や割れやすい窓がないか、避難経路をふさいでいる物がないかを見直すだけでも安心につながります。
備蓄品のリストを作って足りないものを知る

備蓄品のリストを作って、家族と一緒に確認すると意識が高まるにゃん。
次に、家にある備蓄品を書き出してリストにしてみましょう。
何が足りないかが見えると、計画的に揃えられます。
「飲料水は何本ある?」
「懐中電灯はどこに置いてある?」など、
家族と一緒に確認すると意識も高まります。
家族と役割分担を話し合う

家族と大まかな役割分担を決めておくと落ちついて行動できるんだにゃん。
在宅避難を選ぶ場合は、誰がどの役割を担うのか、どこに避難するのかについて家族で話し合っておくことが大切です。
在宅避難に備える家族の安心な暮らし

優先順位の高いことから少しずつ始めていけば大丈夫。
最初の一歩を踏み出すことが大事なんだにゃ。
「全く準備できていないから不安…」と思う必要はありません。
私自身、最初からできたわけではないんです。
できることから少しずつ整えていくことで、あなたと家族の安心が増えていきます。
在宅避難の備えは、最初の一歩を踏み出すことが何より大事です。
「備蓄リストを作る」
「家の中を見直す」
など、小さなことからで大丈夫。
今日できることを一つ決めて、行動に移してみてください。
安心できる暮らしは、少しずつ整えた行動から生まれます。
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