「災害が起きたら、うちの子をどう守ればいいの?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
避難所での生活、車中泊、ライフラインが止まった自宅…
非常時の環境は、犬にとってもストレスが大きく、備えがないと困る場面がたくさんあります。
そのときに役立つのが、犬専用の防災バッグ。
水やフード、トイレ用品などをあらかじめまとめておくことで、慌てずに行動でき、愛犬の不安も軽減できます。
この記事では、愛犬家の方々が実際に備えている防災グッズや、「選び方のちょっとした工夫」を調査をもとにご紹介します。
これから準備したい方、見直したい方の参考になれば幸いです。
犬用の防災バッグ、なぜ必要?|人用の防災バッグと共有じゃダメ?

人と同じバッグに入れるとゴチャゴチャするよ。
犬専用で分けておくと取り出しやすいニャン!
災害が起きたとき、人と同じように犬にも水・食事・トイレ・安心できる環境が必要です。
しかし、避難所では必ずしもペットの備えが十分に整っているとは限りません。
ペット用の物資は後回しになりがちで、必要な物が手に入らないケースもあります。
また、人用の防災バッグに犬の物を一緒に入れてしまうと、取り出しにくくなったり、中身が混ざって使いにくくなることがあります。
そのため、「犬専用の防災バッグ」を用意しておくことがとても重要です。
必要な物をすぐに取り出せる状態にしておけば、避難先でも落ち着いて対応でき、犬の不安も軽減できます。
さらに、犬用のバッグがひとつにまとまっていれば、家族や避難先の人にも協力をお願いしやすくなります。
「これが犬用の持ち出し袋です」と伝えるだけで、スムーズにサポートしてもらえることもあるでしょう。
愛犬家が備えているもの|犬用防災バッグの中身リスト
犬の防災バッグには、「これさえあれば安心」と言える基本のアイテムをそろえておくことが大切です。
実際に愛犬家の方々が備えているグッズを調査し、多くの家庭で共通して準備されているものを以下にまとめました。
食器・ドッグフード・給水用品

ジップ袋で小分けするとすぐ使えて便利ニャン♪
小分けパックのフードを選べば、分ける手間もなくて楽だよ〜!
「どんな食器がいいの?フードやお水の備えはどれくらい必要?」
いざという時に困らないように、食器・ドッグフード・給水グッズの選び方や用意する量の目安を、わかりやすくまとめました。
- 折りたたみ式の食器
→ 軽量でコンパクトなものがおすすめ。水とフード用で2枚あると便利です。
- ドライフード(7日分程度)
→ 小分けにしてジップ袋などで密閉しておくと、必要な量をすぐに取り出せて便利です。
あらかじめ小分けパックになっているフードを選べば、分ける手間がかかりません。
アレルギーがある場合は、必ず専用品を備えておきましょう。 - 給水ボトル or シリンジ
→ 避難先で皿が使えないときのために、直接飲ませられるタイプもあると安心です。
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避難スタイル別に選ぶ犬のフード|車中泊避難・避難所・在宅避難・ホテル避難の備え方
衛生用品・排泄用品

トイレシートは多めに!ニオイ対策のスプレーや袋も一緒に備えると、避難先で安心ニャン♪
愛犬が安心して過ごすために、排泄や衛生グッズの備えはとても大切です。
災害時のストレスを少しでも減らしてあげられるように、「どんなものを、どれくらい?」をわかりやすくまとめました。
- トイレシート(10枚以上)
→ 外出先では排泄場所が限られるため、必須アイテムです。 - マナーベルト・ビニール袋・消臭スプレー
→ 処理とにおい対策を同時に。袋は消臭タイプを選ぶと安心です。 - ノンアルコールのウェットティッシュ
→ 足ふき・体ふきに、肌が弱い犬でも安心して使えるものを選ぶと安心です。
移動用品・安心グッズ

リードと迷子札は必須ニャン!
落ち着けるタオルやおもちゃがあるとストレスも減るニャよ〜
うちの子、ちゃんと避難できるかな…」
そんな不安を感じたことはありませんか?
災害時、スムーズに移動するためには、リード・迷子対策の準備がとても大切です。
愛犬が少しでも落ち着いて過ごせるような、安心グッズの備えもいっしょに見直してみましょう。
- 伸縮しないリード・首輪・迷子札
→ 名前・連絡先・飼い主情報を記載した札をつけておくと、万一の迷子対策になります。 - タオル・毛布・お気に入りのおもちゃ
→ 自分のにおいがついているものは、避難先での安心材料になります。 - 写真(紙とスマホ両方)
→ 迷子時の身元確認・再会の助けに、特徴や体型がわかるも
常備薬・情報メモ

持病がある子は薬も忘れずに!
性格や注意点を書いたメモがあると、他の人にも伝えやすいニャン♪
災害時は、動物病院が閉まっていたり、薬が手に入らなかったりすることもあります。
そんな時のために、愛犬の薬や健康情報を備えておくことが大切です。
どんな準備が必要かを、わかりやすく整理しました。
- 常備薬(ある場合)
→ 持病や服薬がある犬は、数日分を必ず携帯しておく。 - 健康記録・注意事項のメモ
→ 「アレルギーあり」「知らない人が苦手」など、他人が見ても対応できるように記載しておく。
防災バッグの選び方|使いやすさ・軽さ・収納力がポイント
防災バッグは中身も大切ですが、バッグそのものの選び方も非常に重要です。
いざという時にさっと持ち出せて、必要な物がすぐ取り出せることが、防災の現場では大きな安心につながります。
犬用の防災バッグを選ぶ際に、多くの愛犬家が意識しているポイントをご紹介します。
持ち運びやすさ

両手が空くリュックタイプが便利ニャン!
長時間の移動でもラクに持てるよ〜♪
避難時は人用の荷物とペット用の荷物をそれぞれ持つことになります。
そのため、片手で持てるサイズや、肩にかけられるタイプのバッグが便利です。
両手が空くリュック型を選ぶ人も多くいます。
これらをすべて詰め込むと意外にかさばるため、軽量・コンパクトにまとめる工夫も必要です。
バッグ自体は片手で持てる大きさ・肩掛け可能なものだと、避難時の移動がしやすくなります。
収納のしやすさ

ポーチや仕切りがあると、フード・トイレ用品・薬がパッと取り出せるニャン♪
中に仕切りがあるタイプや、ポーチ付きで分類しやすいバッグだと、食事・トイレ用品・薬などを分けて収納できます。
避難先で慌てずに必要な物を取り出すためにも、中身の整理がしやすいことは大切な条件です。
防水性・軽量素材

雨の日や泥の中でも安心な防水素材がいいニャ。
軽くて丈夫なのを選ぶと安心だよ〜!
避難時は雨天や泥濘(ぬかるみ)など悪条件も想定されます。
バッグの素材は、ある程度の防水性があり、軽くて丈夫なものがおすすめです。
ナイロン製や撥水加工された素材などがよく選ばれています。
バッグインバッグの活用も◎

小分けにしておくと、必要なときだけ持ち出せて便利ニャン!
お散歩用と避難用を分けてもいいね♪
人用の非常持ち出し袋の中に、小さめの「犬用バッグインバッグ」を入れているという方もいます。
たとえば、散歩時だけ使うコンパクトなセットと、
避難所生活に使うセットを分けて準備するのも工夫のひとつです。
このように、持ち運びやすさ・使いやすさ・素材などを意識して選ぶことで、非常時にも落ち着いて行動できる備えになります。
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避難所・在宅・車中泊・ホテル避難…状況に応じた備え方
避難生活といっても、状況や地域によって過ごし方はさまざまです。
犬と一緒に避難する場合、避難所に同行する/在宅避難を選ぶ/車中泊をする/ペット可のホテルに泊まるなど、考えられるシーンごとに備えておくことが大切です。
どのケースでも、犬が安心して過ごせる環境と必要な物資を用意することが、ストレス軽減と安全確保のカギになります。
避難所に行く場合

避難所ではルールもあるニャン。
ペット専用スペースがあるか事前に調べておくと安心ニャ!
避難所ではペット同伴が認められていない場所や、専用スペースが限られている施設もあります。
そのため、次のような工夫が求められます。
- 犬専用の防災バッグは人用と分けて持参
- 他の人や犬との接触を避けられるよう、キャリーやサークルを使えると◎
- 無駄吠え・トイレ・アレルギーなど、犬の特徴をメモしておくと避難所でのトラブル回避に役立ちます。
在宅避難の場合

自宅でも水道や電気が止まるニャン。
トイレ・フードは多めに、冷暖房グッズも備えてニャ!
建物に損傷がなければ、自宅で避難生活を送る「在宅避難」が可能です。
しかし、ライフラインが止まっていることを前提に備える必要があります。
その際は、以下のようなポイントに気をつけて備えておくと安心です。
- 水・フード・トイレシートなどを1週間以上備蓄しておくと安心
- 日中だけ避難所へ給水や物資を受け取りに行くケースも多いため、
犬が1匹でも落ち着ける環境を整えておく - 暑さ・寒さ対策(ペット用カイロや冷却マット)も忘れずに
犬が普段どおりに落ち着いて過ごせるように、環境や備えを整えておくことが、在宅避難ではとても大切です。
車中泊避難の場合

車の中は夏は暑くて冬は寒いニャン。
温度調整・におい対策・静かな環境づくりが大事ニャ!
避難所に入れない・ペットのストレスが強いなどの理由で、車中泊を選ぶ家庭があります。
しかし、温度管理やニオイ・音の問題など注意点が多くあります。
- 夏は車内の温度が急上昇するため、エンジンを切ると熱中症のリスクが大きい。
- USB給電式の小型ファン・サンシェード・遮光カーテンなどで対策をする。
- トイレやにおい対策グッズを多めに用意し、消臭アイテムを常備する。
- 鳴き声対策やお気に入りの毛布・おもちゃなどで、安心できる空間作りを意識する。
ホテル避難の場合

最近はペットと泊まれるホテルも増えてるにゃ!
でも災害時は空きがないかもしれないから、
事前にリストアップしておくのが安心ポイントだにゃ!
近年は、ペット同伴で宿泊できるホテルや避難先が増えてきています。
しかし災害時に必ず空きがあるとは限らないため、
事前にペット可の施設をリストアップしておくことが大切です。
- 予約不要の一時避難施設としてではなく、「受け入れ態勢のある民間ホテルを利用する」形が多い。
- 犬用ケージやマナーウェア、フード・トイレ用品などはすべて持参が基本。
- 吠え癖がある犬の場合は、事前にしつけや慣らしをしておくと安心。
- 滞在中の世話や管理は自己責任となることがほとんどです。
日ごろから、「災害時にペットと一緒に泊まれる施設はどこか?」を把握しておくと、
いざという時に落ち着いて行動できます。
どの避難スタイルを選ぶにしても、「犬ができるだけ普段の生活に近い形で過ごせるように」備えておくことがカギになります。
まとめ|愛犬を守るために、今できる備えから
防災バッグを用意することは、ただモノをそろえるだけではなく、「うちの子にとって本当に必要なものは何だろう?」と考えることにつながります。
災害はいつ起こるかわかりませんが、備えがあれば、「いざというとき、私にもできることがある」と思えるはずです。
大切な家族の命を守るために、少しずつ、自分たちのペースで備えていきましょう。
この記事が、その第一歩のお手伝いになれば嬉しいです。
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